悪いんだけどボクの右腕とキミの右腕を交換してくれないかな。
できればそのスラリとした右足も欲しいんだけど。
もちろんボクの右足は進呈しますよ。
キミのより短いけど…。
ちょっと待って、物凄いスピードでキミと衝突したらキミの中に入れるかもね。
できれば半日くらいキミの中に入って双眼鏡で遠くの景色を眺めたい気分なんだ。
やってみていい?
じゃあ100メートル離れるよ。
(タッタッタッタッタッ)
お〜い聞こえるかい?
ボクがドンって大きな声で言ったら、こっちに向かってあらん限りのスピードで走って来て。
いくよ”ドン”。
(タッタッタッタッタッ・グシャッ!!)
痛タタタタタタァ〜。
こりゃたまらなく痛いね。
やっぱり無理だったね。
ボクは特にここが痛い。
アザになってる。
あちゃ〜キミのも酷いね。
やめときゃよかったねぇ〜。
うん、うん、やめときゃよかった。
悪いんだけどキミのマフラー貸してくれない?
今晩まいて寝るから。