バイバイ


















●「あたしは手に小鳥がとまってくれたら嬉しいの。あなたは何にとまって欲しい?」


△「そうだなぁ〜お金」


●「お金はとまりません!あたしは飛んで来てとまる物の話をしているの」


△「そうなんだ…」


●「じゃあ、何が飛んで来たら嬉しい?」


△「うぅ〜ん…やっぱりお金」


●「お金はとまらないし飛ばないでしょっ!」


△「そうだね。じゃあハチドリ」


●「そんなの知らない」


△「ハチドリは一生飛び続ける鳥なんだよ」


●「じゃあ、とまらないじゃん」


△「そう、どうにもとまらない…リンダこまっちゃう!」


●「百円あげようか?」


△「大丈夫だよ。それくらい大人だから持ってる」


●「どうしてタバコばかり吸ってんの?」


△「これは癖みたいなもんでござんす」


●「変なの。どうして”ござんす”って言うの?」


△「木枯らし紋二郎だよ」


●「変なの」


△「変じゃないよ。格好いいんだよ」


●「百円あげようか?」


△「大丈夫だよ。そろそろ日が暮れるから帰りな」


●「わかった。バイバイ」


△「バイバイ」


●「あしたもここに来る?」


△「晴れてて仕事が無かったらね」


●「バイバイ!」


△「バイバイ!!」


●「どうしてリンダこまっちゃうの?」


△「多分お金が無いんだよ」


●「百円あげようか?」


△「大丈夫だよ。バイバイ!」


●「バイバイ!!!」