くるなよブルース























ライブである。


場所は公開秘密結社アジト2。


それにしても凄い店名だ。


ビックリしたなぁ〜もう!


専属エンジニア約2名が大掛かりな音響設備を設営。


なかなかの働き振りだ。


何故か、本日のメインアクトたる大久保ユッキーと私の息があがり、リハに臨む頃には軽く息切れしていたが気にしないように勤めた。


それにしても組み立て易い簡易PAシステムであった。


助かったぜ…ふぅ〜。


組み立てが完了して、我々がリハをしているところに大物スターが登場。


その名は…たしか…はにかみマウス!


違った、大学生のミツギちゃん。


はにかみミツギちゃんはリハも本番も、なかなかのはにかみっぷりであった。


学校ではかなりの人気者らしい…。


大久保ユッキーちゃんのステージは基本弾き語りであったが、相変わらすグルービーでハンサムな演奏。


痺れた。


正座をしながら見ていたので特に足先が痺れた。


非常に残念ながら二階席の一部のオーディエンスが、ユッキーちゃんのクールなパフォーマンスの最中に演奏とはまったく関係なく大騒ぎしてた。


私は内心「オイ、オイ!」と二回も甥っ子を呼んでしまったが、程なく静まった。


後で聞いたところによると、あるクールなお客さんが静かにするようにと注意してくれたらしい。


もし、いつの日かお目にかかれる機会があるならば、是非チクワパンを御馳走したい…名物なんです。


そして皆様お待ちかねの千両役者、私の登場である。


ステージ衣装は大島紬。


かなり張り込んで新調したが、そのかいあって我ながらなかなかの男振りである。


私が近頃太ったのは、着物の似合う体型作りのためである。


私の下腹は伊達ではない…脂肪である。


用意したカラオケをラジカセにセットしてプレイボタンを押せば、皆さんご存知いつものステージへと誘います。


途中、用意したカセットが伸びていてカラオケがおかしな事になってしまったが、心で歌うことに専念した。


このようなハプニングに見舞われる度に、ルート営業で鍛えた精神が生かされる。


「お世話になりますぅ〜!」(ニコッ)とにかく北海道は最高である。


ジャン・クロード・バンダム以上の好感度である。


そうそう昨夜はUFOにアブダクションされたみたいだ。


何故なら今朝起きたら首にぷっくりと膨らみが出来ていた。


おそらく何らかのチップを埋め込まれた様子。


それが凄く痒くて…ムヒを塗ったらたちどころに治まった。


今晩は、来るなよブルース。


明日はどっちだ!!